商船三井、日本初の氷の開発・運営に選ばれる
商船三井株式会社(社長:橋本 武、以下「商船三井」)の100%子会社である商船三井シップマネジメント株式会社および商船三井マリンアンドエンジニアリング株式会社が、国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC、理事長:山戸博幸、本部:神奈川県横須賀市)より発注された北極観測船(注2)の試運転船派遣者(注1)及び運航予定者。 JAMSTEC の決定は、提案募集における審査プロセスの結果に基づいています。
現在建造中の本船は、日本初の北極砕氷調査船であり、世界最高水準の観測機能を備えた国際研究プラットフォームとしての役割を果たします。
北極地域の大気、気象、海洋、海氷の総合的な観測を実施し、観測データや科学的知見の収集を強化し、北極地域の持続可能な開発、利用、保全に貢献することを目的としています。研究者、エンジニア、その他の高度なスキルを持つ人材。
商船三井グループは、今回の試乗船員派遣事業者および運航予定者への選定を受け、2026年11月頃を予定する本船の引き渡しまでは試運転船員派遣サービスを提供し、その後の船舶運航を担当してまいります。配達。
商船三井グループは、人、社会、人々に新たな価値をもたらす北極調査船の意義を十分に認識し、環境保全をはじめとする社会ニーズの変化に革新的な技術とサービスで応え、すべてのステークホルダーに新たな価値を提供してまいります。地球。
当社グループは、北極海航路の運航やLNG燃料の取り扱いで培ったノウハウや人材を活用し、船舶の安全運航と国際的な研究プラットフォームの構築を通じて、地球のより良い未来に貢献していきます。
商船三井グループは、経営計画「BLUE ACTION 2035」において環境戦略を重要な要素と位置付け、「商船三井グループ環境ビジョン2.2」を策定しました。 今後も気候変動対策のみならず、海洋環境保全、生物多様性保護、大気汚染防止にもグループ一丸となって取り組んでまいります。
(注1)試運転乗組員とは、船舶の引き渡し前に造船所に派遣され、船舶の艤装や試運転に立ち会い、品質や建造仕様との整合性を確認し、欠陥を特定する人を指します。 派遣される試運転乗組員は、引き渡し後の本船の乗組員となります。
(注2)船の概要(出典:海洋研究開発機構)
主な仕様(予定)
(1)長さ:128m(2)幅:23m(3)喫水:8m(4)総トン数:13,000トン(5)砕氷能力:1年分の平氷を1.2mの速度で連続砕き続ける能力3.0ノット(6)氷上クラス:極地クラス4(7)宿泊人数:99名
北極調査船の主な要件
(1) 大気、海洋、気象、生物学の研究のための高精度マルチパラメータ観測装置 (2) 砕氷性能、耐氷性能、無氷域航行に適した燃料効率の高い船体形状 (3)先進的な氷海航行支援システムを搭載(4)環境負荷を低減する二元燃料エンジン(5)動的測位システム(6)無人水中探査機(ROV、AUV等)の配備・運用設備(7)安全と海氷観測のためのヘリコプター設備(8) 多様な実験スペースと優れたネットワークインフラを備えた理想的な研究・分析環境(9) 多国籍チームの居住・作業環境(10) 多用途性と拡張性の可能性(運用など)自然災害の被害を受けた地域への支援)